えっ? 「ダメもとで言っていい?」 震えるような隼人くんの声。 こんな声、初めて聞く気がする。 「オレたち……もう1回、やり直せない?」 「えっ……?」 「初音と別れてからずっと後悔してた。もうちょっと、初音の気持ち、待ってれば……って。 だから、もう1回、チャンス欲しいんだ」 「……隼人くん……」 「ダメかな? オレ、やっぱり初音のことが好きだ」 わたし、思わず目を閉じてしまう。