「バカッ。見ないでよ!」 虹羽は慌ててスカートを押さえると、持っていた分厚い雑誌でオレの頭をはたく。 「いてっ。何するんだよ!」 慌てて飛び起きる。 信じらんねー普通、そんなぶっとい本で叩くか? 「あんたが変なとこ、見るからでしょ!」 「お前がそんなとこに立つからだろ?」 ったく……オレのせいかよ……。 思いっきり叩きやがったから、まだ、頭がジンジンする。