「っていうか、亜子はどこなの?」 虹羽が亜子の紙を奪い取った。 「窓側じゃん。しかも、後ろから2番目。 これ、かなりいい席じゃない?」 「マジで? 亜子、本当にいいの?」 うわーすごくうれしいんだけど! 「うん。わたしのほうこそ。ありがたい」 わたし、ぱぁっと明るくなる。 単純というか……。 でも、いいんだ。一番前じゃなかったら。