後になって恐怖心がわたしを襲う。 昔から知ってる響がここにいてくれて……。 恐怖心と少しの安堵感が織り交ざって、わたしは響に寄り添った。 きっと……。 安心したかったんだと思う。 今の響なら、わたしを突き放さないでいてくれるよね? そんなわたしの願いを込めて……。 そうしたら、響の大きな腕がわたしの肩を抱き寄せた――。