「それは昔のことだろ! とにかく、こんなの、無効だから!」 響が紙を付き返した。 「そういうわけにはいかないのよ、響くん」 「お母さんっ!」 今度はわたしのお母さんが口を開いた。 「二人のこと、疑ってるわけじゃないけど、まだおばあちゃんにはなりたくないし……」 「おばあ……あるわけないでしょ!」 何考えてんのよ! ありえないし!