「……き? 響?」 「え?」 この先のことを真剣に考えていたオレに初音が声をかけてきた。 「か、帰るね?」 「あ、おお。送ってくよ」 「え? いいよ~近くだし!」 初音が今度こそ、かばんを持ってオレの部屋を出ようとする。 「ダメ。何かあったらオレ、困るし……送ってく」 何かすげー強引だとは思ったけど、初音と一緒に部屋を出た。