「ミュージックチャンネル、終わっちゃったな……ごめん……」 響の言葉で、そうだった! とわたしは思うくらい、ミュージックチャンネルのことは頭から消えていた。 「だ、大丈夫……あ、そろそろ帰ろうかな……」 わたしがそう言って立ち上がると、一緒に立ち上がった響がわたしの腕を掴んで引き寄せた。 「ひ、響?」 「オレ……マジで初音のこと、好きだから……」 「う、うん……」 き、急に何? 次第にドキドキしてくる心臓が体中に響き渡る。