「オレの部屋、覚えてる?」 「多分……」 中学生以来だからなぁ……。 記憶が薄れてるのは確か。 「階段上がって一番奥。先に行ってて。オレ、飲み物用意して行くよ」 「そ、そんな……気を使わなくていいよ」 「まぁ、いいから」 響がそう言って、わたしの背中を押す。