「オレん家に呼んで何だけど……部屋、汚いけど……ごめん……」 久しぶりに来た響の家。 昔と変わらない玄関やリビングがわたしを迎えてくれる。 「おばさんは?」 「いねーみたい……オレが家出るときはいたのに……」 「そ、そうなんだ……」 しいんとした響の家。 も、もしかしてわたしと響のふたり? そう思うと、急にドキドキしてくる。 やっ、べ、別に誰もいなないからって、何かあるわけじゃないしね。