結構、暗くなってるだろうが! 今から電車に乗って帰ってきて……オレは家でなんて初音を待っていられない。 「でも……」 「とにかく、オレ、もう家出てるから……オレが行くまで、虹羽と一緒にいろよ?」 オレは初音にも念を押す。 とりあえず、虹羽と一緒なら安心できる。 初音を一人で駅で待たせるわけにはいかないからな。 あの一件以来、妙に敏感になってしまっている。