というか、オレとの間にまだ、緊張の糸が見える。 それをはずしてからじゃないと、先には進めなさそうだな……。 「まぁ、いいか……」 「えっ?」 オレがあっさり引き下がったせいか、初音が目を丸くしてオレを見た。 そんな初音がかわいくて、オレは初音のホッペに唇を落とす。 「ひっ、響っ!」 初音が真っ赤になり、右の頬を手で押える。