響がわたしのことを好きだって思っててくれているという事実がわたしを安心させる。 好きな人に思いが通じる事がこんなにうれしいことだとは思ってもみなかった。 「なぁ……」 「えっ?」 わたし、響の声にビクッと肩が跳ねる。 「何でそんなに驚くの?」 響がわたしを安心させるかのように後頭部から髪をなでる。 そんなちょっとした仕草でわたしは安心出来てしまうから本当、不思議。