「なぁ、席、どこ?」 「えっ? 後ろから2番目……微妙なところ……」 「オレ、一番前なんだけど、代わらねー?」 後ろから2番目なんて、いい席じゃん。 微妙って言う雅紀の考えが理解できない。 まぁ、代わってもらえるのならオレ的には問題ないんだけど……。 「でも、交換はしたらダメって……」 「んなの、しちまえば分かんねーって! な、頼む!」 雅紀の目の前で手を合わせる。