カッターシャツ越しの響の心臓。 そ、そんなの、緊張してるとか全然、分かんないんだけど……。 確かに脈拍は高い気はするよ? でも……。 それ以上にドキドキしているわたしがいる。 それがバレないか、そっちのほうが心配なんだけど……。 「初音さぁ、オレの事嫌い?」 「えっ?」 突然の響の言葉だった。 「どっち?」 「……嫌い……じゃない……」 声が震えてしまう。