わたしの目の前で繰り広げられた男と女の最終章。 結果、響は彼女に思いっきり殴られて彼女が立ち去る。 「いってぇ……」 わたしの目の前で背中を向けた響が手で頬を押えた。 「だ、大丈夫?」 わたし、慌てて響の前に回る。 苦虫をつぶしたような響の顔。 当然といえば当然なんだけど、すごく痛そう……。 声の掛け方も分からないわたし。 こういうときって、何て言えばいいの? そんなことを思っていると、響がわたしの腕を掴んだ。