小さい頃は女の子みたいにかわいかった響。 響には歳の離れたお兄ちゃんがひとりいた。 両親は、女の子が欲しかったらしくて、響の小さい頃の写真を見ると、スカートをはいてるのもあるんだ。 だからか、誰よりも男ということにプライドを持っていた。 それを一番よく知ってるわたしが響のプライドをずたぼろにしてしまった。