私は蛍という未知な生物に会ってみたくなった。 ザクザク… 山道には二人の足音しかしない。 「たくやくん…。なんだか怖いよ?」 「大丈夫!ここには一度だけ、父ちゃんと来たことがあるんだ!!……あっほら!!」 拓也が指差した方向には月光に照らされた、小さな池があった。