しかし、声はウォレスの気持ちに水を差した。




「ただし、願いの内1つは叶わないわ。」




「どういうことだよ?」




「1つを犠牲にしなければ、他の願いは叶わないのよ。」




「そんな…!」




ウォレスは落胆した。




「全部言えって言ったじゃないか!」




「全てを“叶える”とは言っていないわ。」




冷たくあしらわれた。

しかし、確かに声は“全部言ってみて”と言っただけだ。