そして、光がおさまった後に子供が見たものは…
それはそれは沢山の金貨の山。
子供は目を大きく見開いていた。
しかし、状況が飲み込めた瞬間に、泣き出してしまった。
大粒の涙は、後から後から流れていく。
ホープはその様子を、静かに見守っていた。
「ホープ!ホープ!」
子供が泣きながら名前を呼ぶ。
「なぁに?」
ホープは至って平静な声で応える。
「なんで?ホープの願いは?」
「あら?おかしいわね?貴方は“自分の願いを叶えて”って言ったじゃない。私はきちんと貴方の願いを叶えたわよ?」
そう。
確かに子供はそう言った。


