If not...






「ありがとう。私の為に。」




子供は嬉しそうに笑った。




「ホープの願い、早く叶えよう!」




無邪気に笑う子供に、思わず笑みがこぼれる。




「フフ。違うでしょ。自分の願いだ…って言わなくちゃ。」




「そうだった!ホープの願い違う!自分の願い!」




「そうそう。」




ホープは、クスクスと笑った。




「ホープ、僕の願い叶えて!」




「はいはい。今、叶えるね。」




子供は再び両手を組んで祈った。




「本当にありがとう。貴方に出会えて良かった。お陰で、あと4千年は頑張れそうよ。」




ホープの言葉に、子供は驚いた顔する。




「ホープ!どういう…!」




子供が言い終わるより早く、強い光が放たれた。