「うんうん。
そうか、シャコも俺の事を応援してくれているのか!!

これで燃えなきゃ、男が廃るってもんだ」


涼太は窓に軽やかなステップで近付き、そして一気に開けると叫んだ。

「シャコー!!
待ってろよシャコ!!
俺が必ず、新人賞を取って迎えに行くからなー!!」


町内に鳴り響く声に、1階から母の声が轟いた。

「こ~のバカ息子が!!
近所迷惑なんだよっ」


しかし…
その母の怒声ですら、涼太の熱い炎は鎮火不可能だった。


「シャコー!!
だってシャコシャコシャコシャコなんだもん!!」

再び涼太の声が、町内を駆け巡った。


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