その日の夜から、涼太はケータイ小説家として活動を始めた。
睡眠時間を削り、ひたすら書き続けた…
シャコと出会ってから今日までの日々を、書き綴った。
当然、突然文章が上手くなるはずもなかったが…
そのひとつひとつの文章からは、シャコに対する想いが読者にヒシヒシと伝わっていた。
文章なんて読めれば良い。
せの文章に、自分の想いをどれだけ込められるのか…
シャコの日記に書かれていた言葉は、真実としてケータイ小説の中に生きていた。
涼太自身は全く分かっていなかったが、"ケータイ小説作家に恋をしました。"は、空前のヒット作になりつつあった。
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