涼太の目の前が、パッとまるで深い森から抜けた様に明るくなった。



そうか、そうなんだ…

今から急に文章が上手くなる訳ではないし、まして人から聞いた様なタイトルをつけても、そんなもので自分の想いを表現する事なんてできやしない。

俺は俺らしく、今の気持ちを小説として書こう!!


涼太は、今日書いた"ゴールデン・ローリング・ラブアタック"を削除し、新しいストーリーを書き始めた…

タイトルは
『ケータイ小説作家に恋をしました。』
涼太の何の飾りもない、そのままの想いだった。


涼太は携帯電話の画面を見ながら、思わずガッツポーズをした。


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