「…本
こら堂本!!」


涼太は突然大声で名前を呼ばれ、驚いて立ち上がった。

「あ、はい!!
大賞絶対取ります!!


あ、先生…」


「とりあえず、堂本はNG大賞だな」



先生のつまらないギャグで、シラケムード漂う教室…

八つ当たりされた涼太は廊下に立たされた。



しかし涼太はラッキーとばかりに、廊下でゴールデン・ローリング・ラブアタックの内容を考えていた…


当然の様に文才などない涼太は何のストーリーも思い付かず、今の自分の状況を小説にする事にした。



ケータイ小説家に恋い焦がれる、田舎の男子高校生の純愛小説…


タイトルに無理があるなと、さすがに涼太も思っていた。


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