とりあえず涼太は鼻血を止めると、ビデオテープを机の上に置き、更に準備を進めた。
あとは、晩飯を食って風呂に入って…
階段の下に向かって涼太は吠えた。
「母ちゃん!!
飯まだか?
腹減って死にそうだよ~」
下からは、母の怒声が響いてくる。
「まだ4時半だよ!!
指にマヨネーズつけて舐めときなっ」
か、母ちゃん、俺…
マヨネーズより、ケチャップの方が好きだ。
さすがに晩飯には早過ぎたか…
ならば風呂にしよう!!
涼太は階段を転がる様に下りると、母に再び無理難題を言った。
「母ちゃん風呂だ。
風呂入りたい病にかかった…
風呂入りて~」
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