涼太の鼻息はドンドン荒く、激しくなっていった。
そうだ!!
ひょっとすると、愛の告白のあと、テレビカメラに向かって…
「ムチュ~」
って熱烈な
「ムチュ~」
ってあるかも知れねー!!
「うきゃきゃあ~!!」
ハッ!?
ま、待てよ…
いかんぞシャコ…
それはいかんぞ!!
俺の前に、テレビの画面に向かってムチュ~ってする奴がいるかも知れねー。
それはダメだ。
テレビ越しの間接キッスなんて、やっちゃダメだ!!
いくら俺が恋しくても、やっぱりムチュ~
「シャコー!!」
タイトルは、
『ムチュ~は二人きりの時にねシャコ』
に決定した。
もはや、携帯小説の特番という事は、タイトルからはまったく読み取れなかった…
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