思った通り授業が終わると、みんなに吊し上げられた。


でもまぁ、ケータイ小説を読んで号泣した事がバレるよりはマシだ。

この苦難は甘んじて受けよう!!



その時…
これまた小学生からずっと一緒の女子生徒が、口を挟んできた。

「でも涼太…
あんたが電車の中で、怪しげなオーラをまといながら、携帯電話の画面を見ながら号泣していたわよ!!」


げっ!!
見てたのかよっ


「しかも
綾花、絶対に守ってやるとかブツブツ言いながら…」

俺って、声出して読んでいたのか!?


嬉しそうに孝志が近寄ってきて言った。

「綾花、俺が絶対に守ってやるぞ!!」


馬鹿やろっ
ケータイ小説のセリフなんだよ!!


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