窓の外が明るくなってくるにつれ、寝不足と疲労のピークを迎えた涼太は臨界点を越えていった。

まるで、燃え尽きる線香花火がパチパチと勢いよく弾ける様に…


リアルタイムでラジオ体操をし、更に第2まで激しく身体を動かした。

当然、新しい朝が来た。
希望の朝だ!!
喜びに胸を開いて、1、2、3ダー!!



しかし…
そのハイテンションだった涼太も、3冊4冊と読んでいくうちに徐々にフェイドアウトしていった。


それは、メールの返事が届かない悲しさからでもなく…

寝不足と疲労からくるものでもなく…

まして、ラジオ体操第2が、途中から分からなかったからでもなかった。


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