ケータイ小説作家に恋をしました。


「さぁ…
あとは、このお金を持って、本屋に行くだけだ」


しかし身体は正直で…

自転車で自宅に辿り着いた時に、車庫の中でへたり込んでしまった。


「も、もうダメだ…
もう一歩も歩けない…」


その時…
疲労とともに眠りかけていた、シャコへの想いがメラメラと再び燃え上がってきた。

そして、爽やかな風が身体を駆け抜け、あの声が車庫の中にこだました…


「シャーコ…
シャーコ、オー…
シャーコ、オー
シャーコ、オー!!
シャーコ、オー!!
シャーコ、シャーコ!!」


涼太は乳酸がたまった身体に、再びアドレナリンを注入すると、雄々しく立ち上がった!!

全てのものがスローモーションに見え、聞こえないはずの汗が滴る音さえも聞こえてくる…


ひょっとして、これがアスリート達が見ると言う究極の状態…
ゾーン!?



走馬灯とも人は言う…


.