ケータイ小説作家に恋をしました。


黄色い軍手の人は、両手を広げ手をグルグル回しながら、涼太に言った。

「最近の、若い子にしては頑張るねぇ。
何かよほどの理由があるのかい?ワン・ツー」


涼太は拳を握り締めると、その手を高々と挙げて答えた。

「熱いハートは、ファイヤーボール!!
誰にも止められませんから!!」


「そうか…
じゃあ、引っ越す先に荷物を下ろしに行くぞ!!」


その言葉に、愛の炎は鎮火寸前…



そしてついに夕方になり、厳しい引っ越し作業が終了した。

「はい、お疲れさん。
君なら、いつでも手伝いに来てくれ」


筋がパンパンに張った腕で、膝をガクガクさせながらバイト代を受け取った。

封筒を開けると、中には1万円札が…

「あ、あの…」


「あぁ、孝志君が紹介料とかと言って、ピンハネしようとした分も入っている…

君は本当によく頑張ったからな。
それで思い切り、燃え尽きてこい!!」


いや、燃え尽きちゃダメじゃん…


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