ケータイ小説作家に恋をしました。


土曜日…


涼太は誰にも分からない様に、ツンツン頭に黒い帽子を深々とかぶり、大きめのマスクをすると…

汚れても良い様に、学校のジャージを着て、引っ越し屋に向かった。


意外にその会社は自宅から近い場所にあり、自転車に乗り10分くらいで着いた。

途中、こんなに変装しているのに、高校の同級生が手を振ってきたのはミステリーだ…



運搬用のトラックが数台並ぶ駐車場を抜け、事務所に入って行った。


ガラガラ…

「お、おはようございます…堂本と申しますが」


ガッチリとしたした、今にもビデオの中でレッスンを始めそうな黄色い軍手をはめた人が、素早く振り返った。

「おはよう!!
君だな?
孝志君が言ってた、死ぬまで働くって子は?」


いや、それは言ってねー!!


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