「ふ~ん…
まぁそういう事にしておいてやろう」


やれやれ…
孝志にも困ったもんだ。

悪い奴じゃないんだけど、何て言えば良いのか軽薄っ言うか…


涼太は心の中で、孝志の事をこき下ろしていた。


「お~いみんな!!
涼太が、朝っぱらからフラれて泣いてたぞ~
うははー!!」


こ、こらこら…



孝志とは小学生からの付き合いで、高校までずっと一緒だ。

腐れ縁なら腐っているんだし、早く腐敗して崩壊して欲しい…



涼太はいつも通り、予鈴ギリギリに教室に飛び込んだ。



とにかく、今日は早く帰ってケータイ小説を読みあさろう!!

迂闊に泣き崩れても良い様に、タオルと栄養ドリンクを用意しておかなければ…


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