この日、たまたま開いたケータイ小説サイト。
そして、たまたま読んだケータイ小説が、自分の人生を変える事になろうとは…
涼太は、まったく考えもしなかった。
「おっす!!」
「あ…あ、おっす」
嫌な場面で、何てタイミング良く登場するんだこいつ…
「あれれ~
涼太ちゃん、お目めが真っ赤でちゅよ~
どうしたんでちゅか?」
やめろ!!
お前が赤ちゃん言葉使うと、気持ち悪いんだよ!!
「い、いや…ちょっとゴミが目に入ってな」
絶対に言えねー!!
散々馬鹿にしてきたケータイ小説を読んで、しこたま泣いたなんて…
とても、こいつには言えねー!!
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