翌朝…


「おっす!!
涼太、何オッサンみたいに、背中から哀愁が漂ってんだ?」


「お、おぅ孝志…
俺は悲しみにの海を、たった一人で漂う旅人さ…」


「はぁ?
お前、ついに脳味噌が本格的に液状になったのか?」


孝志は涼太の顔を覗き込み、目の下にできた不気味なクマを見付けて、さすがに焦って言った。

「ま、まぁ
とりあえず、教室に着いたら聞いてやるから…」


いいんだ…
もう何もかも…
もう俺は、真っ白な灰になったんだ…

感想欄をチェックすること、朝まで108回…
正の字書いていたから間違いない。

お寺の鐘を鳴らしていたら、煩悩が吹き飛んで悟りを開く数だ。


いいんだもう俺なんて…


涼太は孝志に腕を掴まれ、引きずられる様に教室に行った。


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