ケータイ小説作家に恋をしました。


「すいません…」



「あの…すいません!!」


涼太の大声に、会場内が静まり返った。

怪訝な表情で涼太に注目する人々に向かって、涼太は堂々と爽やかな笑顔で宣言した。


「優秀賞は辞退します!!

勝手を言ってすいませんが、俺は別に賞が欲しくて書いてきた訳ではない事に気付きました。

だから、賞金も書籍化もいりません!!」



涼太はそう言うと、深々と頭を下げて会場を出て行った。


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