涼太はコンビニの前に設置されているゴミ箱から3メートルほど離れた場所に座ると、携帯電話を握り締めメールを送信した。


>コンビニに来てるんだ…


今この場所から見える景色をすべて文章に変え、送信した。

間違いない。
絶対に、このコンビニに間違いないはないはずだ…



午後11時前のコンビニは、いくら街中とはいえほとんど来店客もなく…

時折訪れる客は、ビニール袋に入った弁当を持ってすぐに出ていく。



ふと人の気配を感じコンビニの前の道を見ると、女性が1人コンビニの方を見つめていた。

そして、その黒いジャージに白いダウンジャケットを羽織った女性が、ゆっくりと涼太の方に近付いてきた…


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