「今から、大阪に行こう!!」


何を思ったか、涼太はいきなり大阪に行く決心をした。

大阪に行ったからといって、住んでいる場所を知っている訳ではないし…

どう考えても、突然来られても迷惑だ。


それでももう、涼太の想いを止める事など、地獄の閻魔にだってできない!!



涼太は着替えると、携帯電話を握り締め、階段を下りて台所に駆け込んだ。

「母ちゃん、3万円貸してくれ!!」


「だめ」


母には止められた。


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