「おっ、そうだ!!
この喜びをシャコに伝えなければっ」



リアルな涼太は、シャコの事を知らないメル友だが…
小説家としての涼太は、一途なシャコファンだ。

涼太はシャコのホームページを開くと、そこからメールを送信した。


>涼太で~す。
今日やっと、新人賞用の作品を書き上げました!!

小説を完結させるって、スゴく大変な事ですよね。
やっぱりシャコさんはスゴいなぁ~

それより、上位50作品に選ばれて、シャコさんに読まれれば嬉しいです!!

それでは、必ずイベントのチャットに参加しますね。



「送信…と」



今の涼太の頭は、春真っ盛り…

まさに、盆と正月とクリスマスが一度にきた様なウキウキウッキッキーだった。

普通の人には見えないが、涼太の周りには花びらが舞い、小鳥のさえずりが聞こえていた。


.