涼太は近くの自動販売機に走ると、温かいお茶を買ってきて女の子に渡した。
「はいお茶…
薬とかは持っていないの?」
女の子は、涼太の問い掛けにゆっくりと首を横に振った。
電車の時間が迫っていたが、かといってこのまま放置して行く訳にもいかない。
涼太は女の子の具合が少しでも善くなるまで、暫く横に座っていた…
10分ぐらい過ぎた時、女の子は顔を上げ、涼太の方を向いて少し笑った。
「すいませんでした…
もうだいぶ治りました。
最近、何かと忙しくて寝不足だったし、少し体調を崩していたものですから」
よく見ると、女の子と思ったのは涼太の勘違いで、20歳過ぎくらいの大人の女性だった。
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