ケータイ小説作家に恋をしました。


もうダメだ…
そろそろ電車に乗らないと帰れなくなる。


涼太が諦めて駅への道を歩いていると、歩道の真ん中でうずくまっている女の子がいた。

夕方の通りは誰もが足早に歩いていて、立ち止まって手を差し伸べる人もいない…


涼太も急いではいたが、こんな状況を見て見ぬフリができるはずがなかった。

その女の子に近付くと、優しく声を掛けた。


「あの…
大丈夫ですか?」


「ちょっと貧血かな…
めまいがして」


涼太はその女の子に肩を貸すと、近くのベンチに連れて行った。

大きなラッピングされたビニール袋を持ったその女の子は、ベンチに座るとその場でうつむいて頭を抱えていた…


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