そして新人賞の締め切り1週間前、涼太の小説はクライマックスを迎えようとしていた。



「よし、明日くらいには完結しそうだな」

涼太は自分の小説を眺めながら、ポツリと呟いた。


孝志の推敲は完璧で、涼太の稚拙な文章はかなり完成された文章へと変貌を遂げていた。


もう最近は

>ストーリーは面白いけど、文章がまるでダメ。

という様な感想はなくなっていた。



「ふぅ…
ちょっと休憩」

そう漏らしながら、ふとシャコのホームページをチェックすると、日記が更新されていた。



この息抜きに開いた日記が、涼太の恋の行方を大きく左右する事になる…


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