そういう状況にも関わらずステッセル中将は徹底交戦なる選択肢を採らなかった。

それは何故か?

この攻撃を凌ぎきったら財政難の日本軍に再度の総攻撃は出来なかったであろう。

そして他の戦線でも…

日本が日露戦争において国家予算の7倍を超える戦費を賄った影には、外国債の存在が大きい

難攻不落の旅順要塞の陥落は、ヨーロッパの日本観を変え軍神乃木希典を産み出した。

当然、日本の資金繰りに甚大な影響を与えた。

この後、行われた日露最後の陸上決戦の奉天会戦にも大いに影響を与える事に疑いの余地は、あるまい。