クリスマスの贈り物

「優香~♪私彰と付き合えることになった!」

それは出逢って2週間後のことだった。

「早くない?」

「だってすっごくアプローチしたもん!昨日告ったら俺も好きだって言われたの~恥ずかしっ」

いや・・・

いまさら恥ずかしがられても・・・(笑)

「良かったね。」

「うん♪」

「でも本当に大丈夫?ナンパするような男だよ?」

「大丈夫だって!それに彰言ってたよ。俺あの時愛に一目惚れしちゃって、もうあんな子と会う事はないから恥ずかしいけどナンパしたんだって。」

「本当に?」

「うん。」


愛が幸せそうだったのは嬉しかった。

でもそれ以上に喜べない自分もいた。

ナンパだし、そんな真面目な男には見えなかったよ?



その不安は愛の話を聞くたびに募っていった。


「初エッチしちゃった。」

それを聞いたのは三日後。


それからも毎日会うたんびにやっているらしい。

愛は『これも愛の証なんだよ。』って言ったな。


本当に大丈夫なのかな?

私が思うのはそればかり。

でも愛が幸せそうなら別に良かった。

それが私のダメな所だったね。

甘すぎたんだ。

もっと早く止めるべきだった。

結局は何も出来なかったのだ。