クリスマスの贈り物

「ねぇ。そろそろいい?」

真菜が改まって私たちの間に入ってきた。

私はぱっと手を離した。

「ど、どうしたの?」

うわー

声裏返ったかも~


「隼人紹介していい?」

え?

いまさらですか?(笑)


「う、うん・・・」

真菜の顔が嬉しくなるのがわかる。

そりゃ、私と弘樹の話ばっかだったしね。

今日の本命はそっち。


「これが私の彼氏の隼人♪」

真菜は隼人の腕を組んで紹介してくれる。

でも今更しなくても…


やばい。

笑いそう・・・


「全然普通でしょ?」

「普通ってどういう事だよ。」

「ナンパしてくるようには見えないって事ー優香そういう人嫌いだからさ。」

そんなはっきり言わなくても…

そりゃー

嫌いだけどさ。


でもまあ、思ってた人と全然違うかった。

弘樹に比べるとそこまでかっこよくもないが普通に良い方だと思う。

髪は茶色だけどギャル男っぽくないし、どっちかっていうとさわやかボーイって感じ?


「お似合いじゃん。」

「ありがと♪優香に認めてもらえて良かった。」

真菜は心から喜んでいる様子。

なんか疑った私が馬鹿でした。