クリスマスの贈り物

「弘樹くんが昨日優香が言ってた人だったんだー」

「うん。」

今私たちは近くのファミレスに来ていた。

なんかこの組み合わせ変。


「そう。俺が佳奈ちゃんのジェントルマン♪」

「弘樹。ジェントルマンって意味知らないくせに使わない!」

隼人くんとジェントルマンさんはコンビだな。

ぼけとつっこみ。

でも今は笑えない。


「あの・・・佳奈ってやめてくれません?」

「そうだよ。どうして佳奈なの?」

「え?どうしてだったっけ?」

「あんたが勝手に私の事をそう呼んだだけ。」

「そうそう。んで本当はなんて名前?」


は~~~~~~~???

私は相当呆れていた。


こんな人だとは思わなかった。

あの時と全然キャラ違うじゃん!

ある意味詐欺だよ。

あのドキドキを返せ~~~~~~~!!!


「佳奈ちゃん?」

「優香です!」

「優香ちゃんかーそっちの方が可愛いね。俺は加藤弘樹。弘樹でいいから。優香よろしくな。」


弘樹は右手を私の方に突き出した。

私はそっと握り返す。