お袋は親父が死んでからなお、美容院を続けた。
貧乏だったし、けして楽な生活ではなかったが、お袋は俺を大学にまで入れてくれた。
お袋のおかげで、俺は立派に大学生になった。

大学生になった俺は、正也という奴と仲良くなった。

こいつは、周りから見ればふざけてるように見えるが、本当はすごくいい奴だ。
ある夏の日、その正也から、肝だめしをやろう!と誘われた。

だが、俺はそうゆう心霊とか呪いだとかそういう話しは、まったくもってダメだった。
男なのに情けないが…断った。

ところが正也は、とんでも無いことを言った。