マネキン

来た道をまた戻る。

遠くの方にカバンが見えている。
心臓がバクバクしている。
そっと懐中電灯で、照らす。
あのマネキンは、どこにも見当たらない。
「キャー!!!」
悲鳴がした。

2人が危ない…!

瞬時にそう思った。
俺は玄関までダッシュで向かった。

玄関に行くと、愛香ちゃんがうずくまっていた。
真由美ちゃんの姿はない。