マネキン

一階に降りて、洗面所で顔を洗う。

俺は鏡を見た。

「……。」

俺の首には、無数の髪の毛が絡みついていた。

「夢じゃない…現実だ。」今日の肝だめしにマネキン持っていくつもりだったが、それどころじゃない。

紙袋のまま押し入れの中に投げ捨てた。
(ドゴ…)
鈍い音がした。