マネキン

後ろを振り返った俺は、思わず悲鳴を上げた。

「うわぁぁあ!」

マネキンは、布団の中に入ってきていた。

俺とマネキンの間は、5センチくらいしかない。


暗くてよく見えないが、目の前にいるということだけは、わかった。

「ハァハァ…」
生温かい息が顔にかかる。

マネキンは…生きている。

俺は、ベッドから転げ落ち急いで階段を下りた。
真っ暗な1階。
ふと、押し入れが目についた。