あれから智也君とは何度か会った。



智也君のお母さんは相変わらず塞ぎこんでいると、心配している智也君。



智也君は少しずつ、私に舞華ちゃんの話も普通に話してくれるようになった。



徐々に本当の笑顔を取り戻していく智也君のそばにいられるには嬉しい。







そして私は今日も学校。



「なんかさぁ、最近、琴弥変わったよね!!」



私の隣りで頬杖をついて首を左右に振ってみせる日南。



瞬きを何度もさせて、私の反応を待っている様子。



「はぁー?なんで?そうかなっ?」



「そうだよーー!なんか生き生きしてるぅ…いいなぁ。やっぱ恋してる女は違うねぇーー」



そう言ってニヤッと笑う日南の頭をペシッと叩く私。